前回は卑金属が身体に及ぼす悪影響について触れました。オーリングで調べてみると、人によって少しの違いがありますが、卑金属ではオーリングが簡単に開く反面、貴金属では開きにくい状態になります。言うまでもなく、オーリングが開くのは体に悪く、閉まるのは体に良いということを意味します。
歯科で使用される貴金属は何種類もあり、それぞれ成分が異なります。貴金属の中でも、どの種類のものが自分の体に適するのかをオーリングで調べて使用するようにすれば、金属から来る問題を解消することが可能なわけです。
私にはまだ、金属を外して治した症例がありません。それは、いろいろな不定愁訴の原因が口の中にもあると知っている人がほとんどいないためです。元佐川県立病院外科医師の矢山利彦先生は、月刊誌「FAce」(エフエース)の五月号で慢性リュウマチ、アトピー性皮膚炎、全身倦怠感パニック発作の症例を報告しています。その症例を抜粋してみます。
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(1)慢性リュウマチ〜七年まえからリュウマチで苦しみ、患者が「病気は治らない。死にたい」と諦めかけていたときに矢山先生に巡り会い、口の中の金属が問題であることを指摘された。
二十本の銀の金属を外してもらってから体調が良くなり、リュウマチ治療薬も飲む必要がなくなるほど回復した。
(2)アトピー性皮膚炎〜上顎の金属を外してから、体のこわばりがなくなり、集中力もました。アトピーも悪化することが少なくなり、皮膚の状態も良くなった。
(3)全身倦怠感パニック発作〜三年間、めまいや体のだるさ、吐き気などに悩んでいた。最初の歯の治療を勧められ、金属を外した。それだけで、めまいや吐き気が嘘のように消えてしまった。
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もちろん、私は口の中の治療だけでいろいろな病気がすべて治ると言っているのではありません。しかし、口の中の噛み合わせを良くし、悪さをしている金属を除去することなどにより、身体全体が非常に良い状態になり、他の治療の助けになることは間違いありません。
口という器官は、身体の中で孤立して存在しているわけではありません。それは身体の中の一部であり、体のバランスを保たせるための重要な器官なのです。
最後に、最近治療した患者さんの体験談を掲載して、四回の連載を終了したいと思います。
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