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秋田論壇

歯が及ぼす全身への影響・・・不定愁訴の原因は歯にあった(3)
二回にわたり、不定愁訴の原因が歯の噛み合わせに起因があったケースについて述べてきました。もちろん、いろいろな不定愁訴の原因すべてが歯にあるわけではありませんから、最初はそれぞれの専門医に診てもらうことが大切です。

ただ、それでも原因が分からず、再発を繰り返すような場合は、歯に原因があることが多いことを知ってほしいと思います。

元・佐賀県立病院外科医師で、気功や東洋医学に精通している矢山利彦先生は、月刊誌『FAce』(エフエース)の二〇〇二年三月号の『医は東洋にあり』というタイトルの論文の中で、病気を治す基礎工事は第一に「歯」、第二に「水」、第三に「電磁波」と心得よ――と書かれています。

矢山先生によれば、この三つを徹底的に見直せば健康を取り戻すことのできるケースが多いそうです。医師の中でも、歯の重要性を認識してきている人が増えてきていることは心強いことです。

藤井佳朗先生は現在神戸で開業されていますが、以前は総合病院の歯科に勤務していました。その際に寝たきりになったり、話しかけても何の反応も示さなかった人に入れ歯をきちんと入れてやることにより、歩けるようになったり話しかけると反応するようになった症例をいくつも持っています。

藤井先生の著書『歯科からの逆襲』には寝たきりの老人の五人に一人は入れ歯を入れることにより、立てるようになると書かれています。入れ歯は邪魔だからと外されることが多いのが現状なのは、非常に残念なことです。

入れ歯を外されると首をきちんと保てなくなり、緊張のないグンニャリとした状態になります。こうなると、首から下の体と頭との血流が思うように通わなくなります。その結果、ますます全身状態を悪化させることにつながっていきます。  

歯と全身はこのように、密接な関係にあります。歯が噛むだけの道具だったら、何本かなくなっても時間と共に慣れて不自由さはなくなるでしょう。しかし、全身の不調和は時間と共に進み、原因不明のまま苦しんでいるのです。

歯を軽く見ず、大切にして全身の健康を維持して下さい。

また、口の中に入れる金属の酒類も、歯の噛み合わせと同様に大切な要素です。自分の体に合わない金属が、いろいろな問題を引き起こすことはよく知られています。アトピーをはじめとする皮膚疾患、リュウマチ、全身倦怠感、手のひらや足の裏にできる膿瘍、口腔内の原因不明の粘膜疾患などが、口の中の金属が原因となって生じることもあります。

長い間薬を服用し、いろいろな治療をしてもよくならなかった疾患が口の中の金属を外しただけで治癒することもあるのです。

さらに、異種金属が口の中に存在すると電流が生じ、体に悪い金属成分が溶け出して体の中に入り蓄積されます。特に、卑金属は成分が溶けやすいことが分かっていますが、保険治療で使用が認められているもののほとんどが、その卑金属なのです。

最初に入れた時は何でもなくても、何年か後にいろいろな疾患が生じてくることが今後は大きな問題になると思います。そして、オーリングは自分の身体に最も合った金属を選択することが簡単にできるのも大きな特徴となっています。
山王有明歯科医院・歯学博士 有明 一

 
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