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秋田論壇

歯が及ぼす全身への影響・・・不定愁訴の原因は歯にあった(2)
では、他の症状例を紹介します。

女性 60歳 主訴
彼女は雪かきをしていて突然、腰に痛みを感じました。かかりつけの内科医で薬をもらったものの痛みは変わらず、横になっていても苦しい状態が続いていました。そのため腰を専門とする科に行くように勧められたのですが、たまたま知人が歯と全身の関係の話を私から聞いていたので、連絡がありました。

その日の夕方に病院まで来てもらい、腰の痛みと歯との関係をオーリングで診断。噛み合わせをミクロン単位で調節した結果、痛みはその場で嘘のように消え、この日1回だけの調整で終了しました。椅子に座ることも苦しかった人が、何の症状もなくなり、1杯飲んでから帰宅したほどです。この患者さんからは翌日、電話で「問題ない」との連絡がありました。その後も再発は見られず、順調に経過しています。

男性 70歳 主訴
10年以上前から、寝るときに腕の痛みがあり、ほとんど熟睡していません。左右の手には痺れがあります。この方は10年以上前に頸椎の手術をしてました。

以前、50代の若い方で頸椎・腰椎の手術をし、痛みが取れず苦しんでいる人を診察したことがあります。この方は噛み合わせを調整すると、少しは反応して楽になることもありましたが、すぐに元に戻り全く効果はありません。医者に毎日のように通っても少しも良くならないと悩んでいたため、気功治療する人にも紹介しましたが、良くならなかったようです。一旦メスを入れてこじれた人の場合、いろいろな治療に反応しなくなるという経験をしました。

70歳になるこの方も手術しているので「無理だろう」と思いましたが、頑固な肩こりを治した人の紹介でしたのでオーリング法で診断し、歯と入れ歯の調整を一通り行いました。日中は特に症状が出ていない人なので、効果のほどもその場では分かりませんでした。しかし、4日後の再診の時に「夜の腕の痛みが治療を受けた日から全く消失、10年以上ぶりに熟睡できた」ことを知らされ、私のほうが驚いた症例です。

ただ、手の痺れは以前と変わらない状態にあります。今、使用している入れ歯は長年使っているため、すり減って噛み合わせが低くなっている状態でした。入れ歯がすり減って上下の高さが低くなっているのも、体には害を与えます。正常な上下関係の高さを現在、オーリングで調べて調整している段階です。少しでも手のしびれの回復に役立ってくれればと期待しているところです。

こうした例を見て「本当にそんなことがあるのか」と信じられない方もいるかと思います。私は3年前、藤井佳朗先生のオーリング講習会に初めて参加しました。講師の先生がオーリング法で診断し歯の調整した直後、膝の痛みで杖をついてきた人が杖なしで普通に歩くのを見た時、私自身も何かマジックか、表現は悪いのですが「ヤラセ」でも見ているような不思議な気持ちでした。

ところが、自分でやってみて実際にこのようなことが起きたときは、患者以上に私の方が驚きました。歯に原因があっていろいろな症状が生じているときは、本当に驚くほど即座に結果が出ます。もちろん、すべてがこのようにすぐ改善されるわけではなく、中には調整後数日してから徐々に効果が出てくる場合もあります。(続く)
山王有明歯科医院・歯学博士 有明 一

 
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