全身に悪い影響を及ぼす噛み合わせを見つける手だてとして、オーリングという便利な方法があります。この方法はアメリカで活躍中の医師、大村恵昭教授が考案された診断法です。オーリングは1993年にアメリカ特許庁で知的所有権認められ、欧米の各国で積極的に臨床に取り入れられています。
その後、この方法は日本でも社会的に認知されてきており、特に医学の世界では一般的に応用されるようになってきています。経営コンサルタントの船井幸雄氏が「ガンを治す名医」として紹介している横内正典先生も、このオーリング法を用いて診断、治療している一人です。
オーリング法は、普段の我々の生活の中でも自分に合う水、食品、化粧品の選択などに応用できる便利な方法です。この方法を用いて噛み合わせをチェックした時、どの歯の噛みかたが悪いのか、また舌と歯、頬粘膜と歯との微妙な接触関係を見ることができます。
歯や義歯が舌や粘膜と強く接触していてもいろいろな症状を引き起こします。例えば、上下の歯をカチンと噛み合わせたときオーリングが簡単に開くようであれば上下左右のどこかに噛み合わせの悪いところがあることを意味します。さらに上下左右の臼歯(奥歯)、前歯を分けて検査して大まかに部位を探し、細かく何番目の歯に問題があるかを診断します。
このようなことは、オーリング法なしでは不可能です。噛み合わせを見るときに、歯に色のつく薄い咬合紙を日常使いますが、これだけではどの部分の当たりが悪さをしているのか的確に見つけることは困難なのです。
しかも悪さをしているのは上下の噛み合わせだけではありません。頬粘膜や、舌を強く圧迫している歯も全身的に悪影響を及ぼすこともあります。この診断には咬合紙などは全く使えず、また、どんな高価な検査機器を使用しても悪い部位を見つけることは不可能です。歯にかぶせた冠が大きすぎて粘膜や舌を強く圧迫したり、取り外しの入れ歯のどこかが同じように強く圧迫しても全身に悪影響を及ぼします。
また、歯を喪失した状態の人にきちんと歯を入れることにより、その人のオーリングは開きにくくなります。つまり、歯を入れて上下の噛み合わせを回復することにより、全身のバランスが良くなり体の機能が改善されるわけです。
このことは歯と全く関係のない色々な病気を治癒させることにもつながっていきます。喪失した部位に歯を入れることによって口の中のバランスを整えるだけで、開口障害が治ったり、顎の関節障害が治ったり、腰痛などのいろいろな不定愁訴が治ったりすることもあります。
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